用語に関するノート 2
潜水艦を知るなら

ロサンジェルス級潜水艦

アメリカ海軍ロサンジェルス級潜水艦は、高性能と優れた量産性を両立させることで、1970年 代以降のアメリカ海軍において攻撃型原子力潜水艦戦力の基幹をなしたという。

アメリカ海軍はそれまで、ソ連の潜水艦技術について見積もり違いをしていたらしい。
ところが、ソ連は巡航ミサイルを搭載した新鋭潜水艦を開発し、しかも速力が30ノット以上に達することが判明した。
そのために、ロサンジェルス級を開発し、ソ連側の開発に対応させて、逐次改良を加えていったという。

ロサンジェルス級はまた、トマホーク巡航ミサイル発射システムならびに垂直発射装置VLSの装備により、潜水艦に超長距離の対地火力投射(シー・ストライク:海からの長射程攻撃)という新しい任務を付与した。
これによって、潜水艦戦略に新しい側面を切り開くことになったという。
この型は、1972年から1995年の23年間にわたって、総計62隻もの多数が建造された。
段階的な改良を施されつつ開発・建造されていった。
ロサンジェルス級の任務では、空母戦闘群(空母艦隊)の直衛、ソ連海軍の巡航ミサイル潜水艦への対潜戦を優先されたという。その構想にもとづいて計画・建造され、成功(ソ連に対する潜水艦戦力の優越)を収めたようだ。
艦体形状は涙滴型ではなく、水中機動性が高く抵抗が少ない魚雷型(円筒型)を採用していた。
全長:109.73メートル 全幅:10.1メートル 最高速力:31ノット以上(不明)。潜行深度457 メートル。