11世紀末頃の地中海ヨーロッパ西部

  この絵地図は、11世紀末頃の地中海ヨーロッパの状況を概略したもの。
  イベリア半島ではキリスト教勢力によるレコンキスタが進展して、ヒスパニアの北半分を支配するようになった。とはいえ、キリスト教勢力は、多数の王国や侯国(伯領など)に分かれていて、そのうちアラゴン王国、バルセローナ伯領、ナヴァール王国はフランク王国に属していた。
  辺境侯国群のなかにはイスラム教の領主も多く、彼らは状況に応じてイスラム太守あるいはカスティーリャ王、バルセローナ伯に臣従していた。傾向としては、レコンキスタの進展とともにキリスト教の君主に服属する場合が多くなっていった。