刑事フォイル・シリーズ Foyle's War 目次

◆第1シリーズ◆

第1話 ドイツ人の女 A German Woman
  スコットランドヤードのフォイル警視正は、イングランド南東の端、ヘイスティングズに赴任した。
  その町で殺人事件が起きた。有力者(地方ボス)の妻が乗馬中に殺されたのだ。その妻はドイツ人で、本来ならば敵性国民として収容隔離されているはずの人物だった。フォイルたちが捜査を開始すると、次の殺人事件が発生した。
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第2話 臆病者 The White Feather
  1940年の春、ブリテン政府はヨーロッパ全体に宣戦を拡大したナチスドイツに対抗して大陸に派兵したが、ことごとく敗北し深刻な戦況となった。
  ブリテン政府は戦時体制を敷いたが、一般市民は戦況に危機感を抱いた。そんな状況下で富裕層なエリート層が参加する親ナチス・反ユダヤ主義運動が台頭してきた。彼らは「フライデイ・クラブ」を結成し各地で講演会や集会を開いた。
  ところが、ヘイスティングズのホテルでの集会中に殺人事件が発生した。
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第3話 兵役拒否 A Lesson in Murder
  1940年6月、良心的兵役拒否を申し立てた若者が法廷で敗訴したうえに、法廷秩序を紊乱した罪科で収監された直後、首をつって自殺した。
  その若者の申し立てを棄却して収監する判決を下した判事は、何者かに脅迫される事件が起きた。
  だが、それはさらに忌まわしい事件続発の予兆でしかなかった。
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第4話 レーダー基地 Eagle Day
  1940年8月、英仏海峡の制空権を握ったドイツ空軍は、英国な端沿岸部への散発的な攻撃を始めた。ヘイスティングズの住宅地も空爆されて住宅が破砕され炎上した。救難隊が駆けつけて瓦礫を掘り返すと、胸にナイフを突き立てられた刺殺体が発見された。殺されたのはトラック輸送業者だった。
  一方、レイダー基地に配属されたフォイルの息子アンドリュウは、基地内での女性隊員の不審な自殺事件を調べようとしたところ、スパイ罪で逮捕されてしまった。
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◆第2シリーズ◆

第5話 50籍の軍艦 Fifty Ships
  ブリテンに対する合衆国の軍事援助協定を取り結ぶ動きを推進しているアメリカの大富豪、ハワード・ペイジが訪英した。ペイジを歓迎する晩餐会を準備している判事の招待を受けて、フォイルもディナーに参加した。ところがその夜、海岸の近くで銃を持った男が死んだ。自殺かそれとも他殺か。フォイルたちは捜査を開始した。
  他方、ヘイスティングズでは空爆の被災地で貴重品が略奪される事件が頻発していた。フォイルは義勇消防団の分隊長が怪しいと睨んで捜査を続けることになった。
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第6話 エースパイロット Among the Few
  戦時の燃料配給制度のもとで燃料の横流しと闇取引が横行していた。サマンサは燃料配給会社に運転手として潜入して捜査することになった。
  ところが、サマンサの仕事仲間の若い女性が不審死する事件が発生した。フォイルたちは、燃料の横領事件と不審死事件の真相を求めて奮闘する。ところが、配給会社の女性社員たちはフォイルの息子アンドリュウやその同僚の恋人だったことから、フォイルは苦悩する。
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第7話 作戦演習 War Games
  ロンドンの多国籍食品企業の女性秘書が高層ビルから転落して死亡する事件が起きた。その会社は、先頃、ナチス政権との秘密協定を取り結んだばかりで、女性秘書は英国秘密情報局の内偵エイジェントだった。
  一方、その企業の経営者の邸宅に忍び込んだ男が、本土防衛隊の模擬演習中に射殺された。フォイルは2つの事件の関連性を嗅ぎ取って、捜査を進めることになった。
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第8話 隠れ家 The Funk Hole
  1970年10月のある深夜、サセックス州ヘイルシャムで食糧闇取引の現場を防衛隊が発見した。防衛隊員は発砲したが、一味は逃げ去った。
  フォイルは、その事件に加担していると思しき若者2人が働いているゲストハウスに赴いて事情聴取した。ところが、その宿泊施設には、ロンドンから逃げてきた金持ちたちが滞在し、これ見よがしの優雅な田舎暮らしを送っていた。
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◆第3シリーズ◆

第9話 丘の家 French Drop
  依然として厳しい戦局にあるにもかかわらず、ブリテン軍情報部の内部では部局間の権力闘争(ライヴァルの粗探しや足の引っ張り合いは)熾烈だった。
  功を焦ったSOEは無謀なフランス潜入作戦を強行し、失敗した。しかもその作戦で死んだのは、ライヴァルのMI5の指揮官である少将のひとり息子だった。
  SOEは失敗の事実を隠すために、ヘイスティングズで爆破などいくつもの犯罪に手を染めていった。
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