ディープ・エンド・オブ・オーシャン 目次
家族の絆を考える
原題と原作について
見どころ
ベンの失踪
家族それぞれの心の痛み
消えない傷み
近所の少年、サムの出現
原状回復の功罪
サムの家出
よみがえった家族の記憶
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ベンの失踪


ミシガン湖から見た
ウィスコンシン州のある街の風景

  ウィスコンシン州のある町に暮らす30代の夫婦と2人の息子たちの家族。
  夫婦のうち、夫のパット・カッパドーラはイタリア系で、有名なレストランに勤務していた。妻のベスは写真家。息子たちヴィンセントとベンの2人は、仲が良かったが、ときどき喧嘩もした。
  ウィスコンシン州はミシガン州の西隣で、五大湖のスペリオル湖とミシガン湖に北と東を挟まれた州だ。

  その日、ベスは高校の同窓会のために、息子2人をともなってニュウヨークに旅立つことになっていた。出発の直前まで、ヴィンセントとベンは隠れん坊( hide and seek )をして遊んでいた。ベンはとにかく狭いところに隠れるのが好きだった。
  ヴィンセントは7歳くらいで、ベンは2歳くらいか。


  ベンはそのとき、子ども部屋の物入れの箱のなかに隠れたところ、蓋の鍵がしまってしまった。狭いところに閉じ込められたのだが、ベンは怖くなかった。必ず兄が探し出して、箱から出してくれると信じていたからだ。
  そして、母親の出発時間直前に、ヴィンセントは無事にベンを見つけて箱から連れ出し、一緒に旅に出ることができた。

  同窓会の会場となったニュウヨークのホテルのロビーは、同窓会の参加者メンバーでにぎわっていた。ベスは、十数年ぶりに再会した女性の同窓生たちとおしゃべりをしながら、チェックインやパーティの手続きを始めた。そこで、ベンのお守をヴィンセントに頼んで、子どもたちから離れた。
  ところが、用事から戻ってみると、ベンがいなくなっていた。
  慌ててベンを探し始めたが、見つからない。同窓生たちもいっしょに探したが、見つからなかった。同窓生に刑事をしている男がいたので、ただちに警察に連絡し捜索願を出した。
  結局、その日の夕方までにベンは見つからなかった。

  ところで、この事件は広域的な捜査が必要になる幼児誘拐事件という扱いになって、FBIの児童誘拐の専門官がやって来た。そのなかに、中年の女性捜査官、キャンディ・ブリスがいた。
  事件はその後も捜査が継続された。同窓会参加者全員に対する聴取や調査がおこなわれた。
  だが、その後数か月経過しても、ベンは見つからなかった。

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