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今回は、宮崎駿が制作にかかわったアニメ作品群について、私の感じていること、考えていることをお伝えします。あくまで、私が何度も観た作品について、それらに描かれている世界、物語、人物、背景・風景などについて具体的なイメイジをつくりあげているものに限ります。
ここで「宮崎駿」とは、宮崎駿個人だけでなく、彼の監督ないしリーダーシップのもとで制作に参加した集団を含みます。かならずしも「ジブリ」に限りません。
ひょっとしたら、すでに一般に言われていることの繰り返しになるかもしれませんし、あるいは全然的外れかもしれません。けれども、それが私という1個人、1観客、1読者としての見方なのです。
また検討の対象は「ナウシカ」「トトロ」「ラピュタ」「宅急便」「千と千尋」に限りますので、私の個人的好みで宮崎駿の作品の一部についての感想ということになります。
形は「3人の座談」ということにします。この3人は、1人目が歴史家、2人目が絵描き、3人目が読書家ということにします。司会というか狂言回しは、3人目の読書家にします。
はじめに、鼎談で検討するテーマの流れを紹介しましょう。
まず全般的な特徴を探ります。
次いで、筋立てと関連させて登場人物の設定について検討します。
ここで取り上げる宮崎駿の描く物語では、ほとんどが少女たちの冒険です。男たちは、悪く言えば「添え物」みたいともいえます。けれども、その道のプロの能力を持つ、筋を通す義侠心に熱い男たち、自己抑制に富んだ人物が多いのです。
それから、場面・風景の描き方について探ります。宮崎作品では、風景の描き方もまた秀逸だ。飛翔のイメイジ、動き・・・。私は、そういう光景に「失われてしまった風景」「失われつつある光景」を見出すことが多い。
宮崎駿のアニメ作品について、今回は「物語の設定」「事件の状況設定」という角度から検討してみよう。
宮崎アニメの魅力の1つは、会話がしゃれていること。代表的な会話シーンについて、語ってみよう。
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