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映像物語を社会史的に読み解く

  作品で描かれる物語そのもの、登場人物、背景となっている社会状況、時代、事件など、そしてまた、これらを描き出すための道具立て、たとえば町並みや田園の風景、建築物、室内装飾、交通手段、人びとの服装、持ち物などについて、社会史の視角から読みとろうという試みです。
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現代ヨーロッパ社会

               

ジャッカルの日

  1960年頃、植民地アルジェリアの独立をめぐってフランス世論は深刻な分裂に陥りました。ドゴール大統領は独立を承認し、軍の撤収を決定。
  これを「国民」に対する裏切りだとして、大統領の暗殺を企てる軍人グループがありました。彼ら自身の手による暗殺計画はことごとく失敗しました。
  63年、ついに超一流のプロを雇って、ドゴールを狙撃することに。そして、この暗殺者と捜査当局との息づまる心理戦が始まりました。
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イタリア発 国際金融スキャンダル

  1982年6月、イタリア人銀行家、ロベルト・カルヴィがロンドンの橋で縊死してるのが発見されました。彼は、アンブロジアーノ銀行の頭取で、イタリア当局から国際金融犯罪の容疑者として追われていました。
  カルヴィは、教皇庁の金融機関IORの総裁マルチンクスと結託して、違法な国際的金融取引きを組織化。さらに、イタリア政財界での陰謀やテロを企てる犯罪組織や「地下組織」P2と結びついていました。
  カルヴィの死体発見とともに、イタリアとヨーロッパを揺るがす大スキャンダルになったこの事件の背景と構図を探ります。現実の犯罪の物語。
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ゴッドファーザー V

  マイケルは教皇庁への巨額の寄付によって叙勲され、ヴァティカン銀行との提携やヨーロッパの金融市場への進出のチャンスを得ました。
  ヴァティカン銀行の総裁、キルディ大司教の仲介によるものでした。しかし、それはコルレオーネ・ファミリーを陥れるために大西洋の両岸にまたがる巨大な陰謀の発端でした。
  国際金融をめぐって、イタリアを主要舞台として展開するマフィア・ファミリーどうしの抗争としてカルヴィ事件を脚色した、ゴッドファーザー・シリーズの完結編。
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サンジャックへの道

  登場人物たちの人生や人生観を交錯させて描き出す映像手法が得意なのは、何といってもフランス映画。
  《サンジャックへの道》は、現代フランスが抱えるいくつもの社会問題や個人の悩みを映し出しながら、中世以来の巡礼の道をたどる物語です。
  仲たがいした兄妹弟の巡礼の旅は、離婚や移民系ムスリム青年の悩みや教育問題を巻き込みながら進んでいきます。
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V フォー ヴェンデッタ

  ノースファイアーという独裁政党が支配するブリテン王国。そこに政権への反逆と政権幹部への復讐戦を挑む怪人Vが出現。
  ガイ・フォークスの仮面をかぶるVはイーヴィを救出。一方、フィンチ警視は政権党の暗部とVとのつながりを操作し始める。
  現代イングランドの閉塞的な政治状況を風刺するようなヴァイオレンス・アクションだが、奇妙な説得力がある。
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オデッサ・ファイル

  フリー・ジャーナリストのペーター・ミューラーは、旧ナチス幹部たちからなる秘密組織の存在を知り、追跡することになった。
  旧ナチス残党の組織は、ドイツの政財界にメンバーを送り込んでいた。その組織はペーターが邪魔になったため、殺害しようとしたが、ペーターは運良く難を逃れた。背後でイスラエルの諜報機関が動いていたのだ。
  ペーターは謀略の核心に迫り、ついに黒幕と対決することになった。
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愛と哀しみのボレロ

  1930年代から1980年代までのヨーロッパとアメリカの歴史を背景に、芸術家たちの人生と家族を描く作品。
  戦争、ナチズム、冷戦など、歴史の大きな流れに翻弄されながら、芸術や職業人生を開拓しようと奮闘する人びとの姿を描く。親子2代ないし3代にわたる家族の歴史をつうじて、20世紀が描かれる。
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ゴールィキーパーク

  モスクワ警察の刑事アルカーディ・レンコは、ゴールィキーパークで起きた殺人事件を捜査することになった。だが彼は、旧ソ連体制の支配集団である司法・警察官僚、そしてKGBから執拗な妨害や圧迫を受けることになった。
  ノメンクラトゥーラのもとで抑え込まれ真銀するのは、犯罪捜査官も同じだった。しかし、レンコは一般市民の立場に立ち続け、プロの捜査官としての矜持を支えに事件の真相に迫っていく。
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ゴールィキーパークへのオマージュ

  映画『ゴールィキーパーク』の主人公アルカーディ・レンコやイリーナたちが圧迫され苦しんでいた旧ソ連の社会の構造・レジームはどういうものだったのか。
  現代史学でもほとんど解明されていないこの問題を考察する。それは現代世界(資本主義的システム)への問いかけでもある。
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旧ソ連社会の構造を探る

  「ゴールィキーパークへのオマージュ」を受けて、旧ソ連の社会と国家の存在構造を世界経済の文脈に位置づけて考察する。
  ソ連という地方・地域でおこなわれた革命運動が、世界経済のなかで特異な資本主義的な仕組みをつくり上げていった過程を分析する。
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黒の狙撃者

  アイアランド紛争問題を背景に、ソ連がアイアランドに送り込んだ暗殺者の孤独と悲劇を描いた物語。
  コヒーリンはKGBによってマインドコントロールされて非常の暗殺者に仕立て上げられたが、KGBの裏切りに会い、ローマ教皇の暗殺を狙うようになった。それを阻止するために派遣されたエイジェントは、かつてコヒーリンと友情を築いたリーアムだった。
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死にゆく者への祈り

  誤爆で大勢の子どもたちを死なせたIRAの暗殺者が、大義と目的を見失い、IRAの戦列を離脱した。殺戮の世界からは抜け出たいと願うが、殺しのプロフェッショナルとしての高い能力を持つがゆえに、あとも、暴力と殺戮の世界は彼につきまとうことになった。
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ザ・シューター コントラクター

  ウェズリー・スナイプス主演による暗殺エイジェントの窮地脱出の物語。
  アメリカCIAが自ら育てたテロリストを抹殺して過去の汚点を隠蔽するため、引退を望む工作員をロンドンに派遣した。だが、手順が狂って脱出経路を封鎖され、工作員は窮地に陥った。CIA幹部は罠にはめて工作員を抹殺しようともくろむ。工作員のサヴァイヴァル戦が始まった。
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アバウト・ア・ボーイ

  定職にも就かず父親の遺産で気楽に暮らす独身男と、母子家庭でときどき自殺衝動に揺れる精神的に不安定な母親を心配する少年との奇妙な友情の物語。
  個性や自分の生き方を大事にするイギリス人らしいウィットでロンドンで暮らす現代人の孤独や友情を描いた傑作。
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ぼくのピアノコンチェルト

  飛び抜けた知能をもって生まれてしまったために、「普通の子ども」としての生活を送ることができない少年の孤独と人間としての自立への歩みを描いたファンタジー。
  自分の才能を自覚しながらも、親や周囲の大人たちの過剰な期待感で束縛され英才教育を受けさせられることに反抗して悩み、自分らしい生き方を選び取ろうとする少年の物語。
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クイーン

  元王太子妃ダイアナがフランスで自動車事故で死亡した。女王エリザベスとイングランド王室は、王家を離れた者のことだとして冷淡な態度を取り続ける。ところが一般民衆とメディアは、そういう旧弊な王室の反応に対して強く反発し、世論は急速に批判的になっていった。
  女王は王室の栄光と威厳を守り続けるために必要だと自ら信じる姿勢を守り続けようとするが、世論や世評と深刻な対立に陥ることになった。
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バンクジョブ

  王室のスキャンダルを隠蔽するため、英国秘密情報部は強盗団を操ってロンドン中心街の銀行の貸金庫室を襲撃させて、スキャンダルの証拠写真を奪い取らせようとした。
  情報部は強盗団を罠に陥れて全員を抹殺して、事件を闇に葬る手はずだった。ところが強盗団のリーダー、テリーは貸金庫室に罠を逃れるための仕かけを施しておいて、起死回生の反撃に打って出た。
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ダイヤモンド・ラッシュ

  この物語は、世界のダイアモンド市場を独占支配する大財閥企業とそれを取り巻く金融界に対する2人の復讐劇である。その1人は、過去に貪欲な保険業者の詐術によって最愛の妻を失った老人。もう1人は、ダイアモンド商社の業務に献身したにもかかわらず、商社に裏切られた女性管理職。
  この物語では、ダイアモンドの大量盗難事件をめぐって完全犯罪の謎解きとダイアモンド世界市場の醜悪さが描かれている。
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ザ・バンク 堕ちた巨像

  さまざまな金融犯罪に手を染めている巨大な国際金融機関のスキャンダルの捜査・摘発の経過を描きながら、国際武器取引の問題や「最貧国」の債務問題など、20世紀後半〜末の世界経済の深刻な危機の兆候を取り混ぜてサスペンス劇に仕立て上げた物語。
  英国やアメリカなど各国政府ともつながっていた実在の国際銀行の闇の権力に迫る作品。
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《犯罪》の認識論

  人間の知的な精神活動としての《犯罪捜査》は、証拠を集積して分析し関連づけ、状況や動機を推理しながら――犯罪の手口や因果関係など――隠された事実関係を解明する独特の認識過程である。そこには、しかるべき方法や作業手続きというものがある。
  犯罪捜査における人間の認識はどのように進められるのか、そしてどのような限界をもつのかを映像物語で描く2作品を考察する。
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