ナウシカの世界 目次
ナウシカたちはどんな世界に生きているのか
あらすじ
生き物はすべて遺伝子組み換え「人工生物」
アニメの物語  発端
エフタル王国
風の谷とペジテの悲劇
残忍な侵略者、トルメキア
2人の王女
腐海の生物のはたらき
主な登場人物
粘菌と腐海の蟲たち
生き物としての粘菌
大海嘯、そして集結
憎しみと和解
クシャナの騎士連隊
クシャナの生い立ち
和解
巨神兵の復活
シュワの墓所と滅びた文明
墓所の破壊と生物の未来
この物語を読み終えて考えること
宮崎駿が描く物語
宮崎駿の作品世界を考える
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原題 風の谷のナウシカ 1984年

原作 宮崎駿『風の谷のナウシカ』(徳間書店、A4 上下2巻)

考えるテーマ
  ナウシカたちが生きる世界とその生き物たちを考える。現代の地球環境や人間の文明と引き比べながら、ナウシカたちやそのほかの生き物たちが生きる環境や生態系を考える。

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ナウシカたちはどんな世界に生きているのか

  アニメ映画《風の谷のナウシカ》は、原作に描かれた遠大な物語のうち、ほんの序章にすぎない部分を独立のアニメ作品に組み換えたものにすぎません。
  波乱に富む出来事のほんの序曲、あるいは導入部=入り口を描いたところで、アニメの物語は終わっているのです。

  残念ながら、ナウシカたちが生きる世界と生き物たちのことは、それだけではほとんどわかりません。
  とくにその世界に生き残った人間たちのあいだの大戦争は、原作では中心的なテーマを語る場であるにもかかわらず、アニメでは描かれません。たぶん、あまりに長大なので、アニメにはできなかったものと思われます。

  原作では、この戦争のなかでのナウシカの戦いと苦悩が主題となっているのに、たいへん残念です。
  そこで、ここでは、原作の物語全体のなかに映画作品の物語を位置づけ比較したうえで、宮崎駿が描いた「ナウシカの世界」を考えてみましょう。

  今回は、「現実世界」の実際の歴史ではなく、フィクションのなかの出来事と歴史を扱います。ナウシカたちが生きる世界を原作から読みとろうと思います。

  さて、物語の舞台は、環境と生態系が崩れ去り、文明が大破局を迎えた後の世界です。
  大陸または亜大陸の主要部はほとんど「腐海の森」に覆われ、人類は、腐海のほとりで、砂漠や「酸の海」に取り囲まれた片隅で、かろうじて生き残っているのです。

  それは、明日の私たちかもしれないし、あるいは私たちの世界のすぐ隣にある「パラレルワールド」かもしれません。
  それにしても、現存する私たち人類による地球の環境・生態系の破壊や気候変動などについての危機感が色濃く反映されていることは間違いないでしょう。

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