刑事フォイル第8話 目次
隠れ家
ロンドン空爆
食糧の闇取引事件
ゲストハウス
マシューの遺体発見
アンドリュウの災難
ヴォードリー殺害事件
コリン・ファウラー
フォイルの職務復帰
 
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フォイルの職務復帰

  かくしてフォイルの嫌疑は晴れたため、ヘイスティングズ署の刑事部門を指揮する警視正への復帰が認められた。
  フォイルの指揮のもとで食糧闇取引事件は急速に解決した。ダン・パーカーが事件への関与を認めたため、レナード・ホームズを逮捕し、政府の食糧庫に侵入盗犯一味に関する情報を引き出した。
  レナードの逮捕と店舗の捜索によって得た証拠から、ハーディマン夫妻が犬の餌用に高級ハムの缶詰を闇で買っていた事実も暴かれた。

ヴォードリー殺害の真相
  フォイルは、コリン・ファウラーをめぐる事情の調査で得た事実から、フランク・ヴォードリー殺害事件の真犯人と真相を解明した。
  フォイルはロンドン警視庁に赴き、ジェイムズ・コリアー警部に探り出した真相を突きつけた。
  コリアーこそヴヴォードリー殺害犯だったが、すでに目的を達した彼はフォイルの追及に素直に応じて犯行の動機を語った。

  コリアーもファウラーと同じ経験をしていた。すなわち、ロンドン市の行政官、ヴォードリーが行政目令を変更する決定を怠ったために、爆撃で妻と子どもを奪われたのだ。
  家族の喪失は、人の心を荒廃させる。
  ファウラーは心を病んで鬱病に陥ったが、コリアーはヴォードリーへの復讐を執拗に求めるようになった。
  コリアーは、フランク・ヴォードリーが仕事を引退してブルックフィールド・コートというゲストハウスに滞在していることをつかんだ。所在地はヘイスティングズ警察署の管区内にある。


  そこでは、フォイル警視正の指揮下で食糧闇取引の捜査がおこなわれている。
  そこで、彼はローズ警視監を利用し、冤罪でフォイル警視正を停職に追い込んで捜査を指揮する立場に着こうと画策した。そして、捜査の名目でゲストハウスに滞在するヴォードリーに接近した。
  コリアーは、ミルナーにアマンダ・リースを警察署で事情聴取するように段取りして、事情聴取という理由でヴォードリーをサマーハウスに誘い入れ、拳銃を突きつけて強引に青酸カリを飲ませたのだ。
  服毒を強要する手口は残酷だった。服毒で死ぬのが嫌なら、拳銃で両腕と両脚を1本ずつ撃ち抜いて苦痛を長引かせて、最後に頭を撃ち抜いて殺すと脅したのだ。

  「戦争はすっかり人格を変えてしまう。この私がそうだ。 あなたを平然と冤罪に追い込み、残酷な殺人を犯す人物になってしまった」
  それが、田穂前に嘆息混じりに発したコリアーの最後の言葉だった。

  ところで、鬱屈した気分に任せて暴言を吐いてサマンサを傷つけたアンドリュウは、サマンサに詫びを入れて映画に誘った。そして付き合いを始めることになった。
  もちろんフォイルの専属運転手の仕事に復帰することになった。サマンサは復帰がかなわなければ、軍を退職して生家に帰るつもりだった。
  フォイルがサマンサを呼び戻しに来たとき、彼女はあの底意地の悪い上官に仕返ししようとして大尉の専用車のエンジンに細工しておいた。サマンサがフォイルとともに輸送部隊の基地を後にしたのち、大尉が戻って来てクルマに乗り込んでエンジンキイを回した途端、エンジンは火炎をあげて停止してしまった。

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