ナウシカの世界 目次
ナウシカたちはどんな世界に生きているのか
あらすじ
生き物はすべて遺伝子組み換え「人工生物」
アニメの物語  発端
エフタル王国
風の谷とペジテの悲劇
残忍な侵略者、トルメキア
2人の王女
腐海の生物のはたらき
主な登場人物
粘菌と腐海の蟲たち
生き物としての粘菌
大海嘯、そして集結
憎しみと和解
クシャナの騎士連隊
クシャナの生い立ち
和解
巨神兵の復活
シュワの墓所と滅びた文明
墓所の破壊と生物の未来
この物語を読み終えて考えること
宮崎駿が描く物語
宮崎駿の作品世界を考える

主な登場人物

  この長い戦乱の物語は、多くの登場人物の行動や心情が織り合わされてつづられます。腐海の植物や蟲たちは別にして、先ほど見たクシャナのほか、ナウシカの前に現れ、あるいは戦い、あるいはともに手を携える人びとを見てみましょう。

ユパ
  :ナウシカの剣と武術の師で、父ジルの古い戦友。ユパは戦いの方法だけでなく、人生や歴史についての見方、考え方、人への接し方なども、それとなくおのれの行動をもってナウシカに伝授しているようです。
  ドルク戦役では、ナウシカと別のルートで前線に到達し、皇帝の陰謀をあばき、ドルクの民衆を救おうと奮闘する。

アスベル
  :ペジテの王族のただ1人の生き残り。ナウシカと出会ったときは、ペジテを滅ぼしたトルメキアへの復讐だけを生きる目標としていた。
  だが、ナウシカの生き方や戦い方を見るうちに、腐海の森のはたらきを知り、民衆の平和や生態系の浄化のために戦う意義を見出す。
  ドルク戦役では、何度もナウシカを助ける。

クロトワ
  :トルメキア軍の優秀な参謀、佐官。平民出身だが、天才的な軍略や兵器操縦技術をもつ。クシャナの軍に参謀として派遣されるが、じつは王子たちの王女暗殺の片棒をかつぐことを強いられた、いわば二重スパイ。
  美しいクシャナに惹かれながらも、出世欲も捨てられない。
  しかし、やがてクシャナやナウシカの清廉潔白、自己犠牲の精神に深く感ずるところがあり、トルメキアの侵略、ドルク皇帝の陰謀などを阻止する戦いに乗り出していく。
  この物語の「狂言回し」役。

「森の人」
  :その昔、エフタル王国の滅亡に際して、腐海の森の奥に分け入って生きることを選択した人びと。
  瘴気を防ぎながら腐海の森や蟲たちと共生する高度な知識と技術をもち、浄化が進んだ腐海の地中深くから、悲惨な戦場まで、いたるところに現れ、ナウシカの行動を見守る。
  ナウシカと同じ心性をもつ。地球の環境と生態系について正確な知見を有するらしいが、語ることはない。

蟲使いたち
  :おそらく、かつて旧人類がつくりだした、瘴気に強い免疫・抵抗力を備えた人種の子孫たち。11の種族に分かれていたが、そのうちすでに3種族が滅亡したという。
  エフタル時代には、金儲けのために、腐海の奥に入り込んで蟲狩りを展開した。そのため、蟲たちを怒らせ大海嘯の原因をもたらしたということで、エフタル滅亡後は、多くの人類から蔑まれ、ひどい差別を受けるようになった。
  仕方なく、トルメキア軍とドルク軍の双方に雇われ、腐海の蟲を使った作戦や腐海での作戦に利用されている。しかし、心底では彼らは自立心が強く、差別のない世の中の到来を願っている。
  領土の大半を腐海の森に沈めようとする皇帝の作戦に協力するのは、普通の人類が住めない腐海が広がれば、彼らが差別を受けずに行動できる生活空間が拡大するという期待があるため。

ドルク皇帝(皇弟)
  :ドルクに今生き残っている、ある一族の最後の末裔兄弟の1人。
  超能力をもつが、肉体は汚染に極端に弱く、絶えず前身を薬液に沈めて回復治療しないと、肉体が破壊されてしまう。しかし、この回復治療で数百年の寿命を保つという。
  超能力をもたない兄を抑えて、帝位を奪い、100年間ドルクを統治している。その間に支配階級として大勢の僧侶を登用し、シュワ市の墓所を暴き、旧人類の科学知識を解読・解明させている。

皇帝(皇兄)
  :作戦指揮のために長時間外気に触れた弟がひどくダメージを受けてしまい、回復治療に手間取っているあいだに権力を奪い、薬液に毒を入れて弟を殺し、帝位を簒奪する。極端な「リアリスト」で、冷酷な皮肉屋。
  キュークロプスのような1つ目の怪物と巨神兵を使って、弟に代わりトルメキアを滅ぼし、世界を支配しようともくろむ。

苦悩し皇帝を批判する僧侶たち
  :ドルクの僧侶やドルクの属領出身の高僧たちのなかには、戦争のあまりのむごさや皇帝の残酷な作戦に懐疑を抱き、そしてナウシカの生き様を見て、立場を変える者が現れた。
  彼らは苦行で身に着けた念動力や知識、人脈を使ってナウシカを助け、民衆の救済活動に専心するようになった。
チクク
  :幼年の修行僧で、飛び抜けた念動力をもつ天才児。ナウシカの心を読み取り共感して、行動をともにする。

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