2014年版ゴジラ 目次
組み換えられたゴジラ神話
パラレルワールドのゴジラ
核超大国アメリカの意識…
核開発競争と「モナーク」
ムートー
原発崩壊
ムートー覚醒
ゴジラ、ハワイに出現
2大怪獣と人類
雌ムートー出現
核弾頭の運搬
サンフランシスコの混乱
ムートー産卵
核弾頭奪回作戦
人類の闘いと怪獣決戦
瓦礫だらけの都市残骸のなかで
ゴジラ神話の新展開へ
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風の谷のナウシカ

ゴジラ、ハワイに出現

  モナークは、ただちにアメリカ海軍と連携を取ってムートーの追跡態勢を整えた。芹沢とヴィヴィアンはフォードをともなって、ヘリコプターで原子力空母サラトガに移動した。
  ムートーは北大西洋上を東に向かった。
  アメリカに帰国する予定のフォードは、空母からハワイ諸島のオアフに移動した。
  アメリカ海軍は、ハワイの北西80キロメートルの沖合の公海を潜航中のロシア艦隊のアクーラ型原潜が消息を絶ったことを探知した。おそらく核エネルギーを求めるムートーに襲われたものと見られる。

  それから数時間後、夜の闇が訪れた。その頃、オアフ島の海兵隊は山中の森のなかで探索活動を展開した。ロシアのアクーラ型原潜が森のなかに運び込まれたからだ。   捜索部隊は放射線検出器を頼りに森林のなかで原潜のありかを探索した。
  やがて、原潜の残骸を発見した。
  闇のなかでムートーは原潜の炉心をなめ回して、放射線を摂取していた。その巨獣は「食事」を終わると、海兵隊を蹴散らしてホノルルの街に向かった。人間が生み出す電気エネルギーや電磁波に引き寄せられるらしい。放射線を獲得するためには人間が集住する場所に近づくべきだということを学習したのかもしれない。

  一方、ホノルルの街で西海岸行きの航空便を待つ時間に市内の観光見物をしようとモノレイルに乗った。そのなかで、両親とはぐれた日本人の幼児を保護することになった。
  ところが、乗車中に突然、停電が起きてモノレイルが急停止した。
  そして、進行方向にある街並みをムートーが傍若無人に破壊していた。モノレイル鉄道設備も破壊されてしまった。そのため、モノレイルも脱線してレイルとともに崩落し始めた、フォードはどうにか幼児を抱え込んで危機を逃れることができた。


  同じ頃、オアフの海岸でも異変が起きていた。沖合から高波が浜辺に押し寄せていたのだ。まもなく、その高波の頂点に剣のように尖った大きな突起の列が出現した。ムートーを追ってきたゴジラだった。
  ゴジラは上陸すると市街に向かって進み始めた。大怪獣が進む先には、年の破壊しながら東に向かうムートーの姿があった。
  2頭の巨大海獣の闘争を、フォードは目の当たりにした。
  ところが、ムートーはゴジラとの闘いから逃れて北西に向かって飛び立ってしまった。ゴジラもその後を追って海に入って泳ぎ始めた。

  大海原を泳ぐゴジラはものすごく巨大だった。
  映像では、ゴジラを追跡して並航するフリゲイト駆逐艦の3倍近くの体長で、空母サラトガと同じかやや大きいように見える。アメリカ海軍の空母はおよそ330メートル前後だから、340〜360メートルほどの体長ということになるだろう。
  そうすると、陸上で立ち上がった場合には、身体を斜めにしたままの体高で少なくとも120メートルほどになるだろう。まあ、アメリカの高層ビル群のなかで存在感を見せるためには、そのくらいの大きさにしないと見栄えがしないのだろう。
  今見たゴジラの身体の規模は、映像での外観形状から私が勝手に割り出したもので、ゴジラ映画の公式サイトで公表されている身体サイズがあるとしても、それとは無関係だ。
  ゴジラの身体サイズを割り出す映像データとしては、ゴジラを追跡する海軍艦艇もあるが、そのほかにサンフランシスコ市のビル群、湾内でのゴジラの水面上の立ち姿と湾の水深などが参考になるだろう。

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