死にゆく者への祈り 目次
追いつめられた暗殺者 U
原題と原作、そして作者
見どころ
あらすじ
戦列からの離脱
ロンドンのマーティン
  アイリッシュ社会
八方ふさがりのマーティン
居合わせた神父
暗殺者の告悔
渦巻く敵意
孤高の精神
ミーアンの焦り
マリガンとの再会
惨劇の始まり
死にゆく者への祈り
2つの物語の対照
作品に見られる国民性
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炎のランナー
アイアランド紛争関連の物語
黒の狙撃者

見どころ
  誤爆で大勢の子どもたちを死なせたIRAの暗殺者が、大義と目的を見失い、自分の生きる道を見失ってしまった。殺戮の世界からは抜け出たいと願うが、殺しのプロフェッショナルとしての高い能力を持つがゆえに、IRAの戦列を離脱したあとも、殺戮の世界は彼につきまとう。

  他方、マーティンの苦悩を見つめるカトリックの司祭がいた。彼も、かつては殺しのプロの世界にいた。陸軍のエリート部門、特殊空挺部隊SASの敏腕隊員だったのだ。だが、捕虜生活ののち、彼は破壊や殺戮の世界から離れて聖職者の道に入った。

  殺戮の世界から離脱しようとして苦悩するマーティンを助けようとするが、牧師自身もギャング団の暴力に巻き込まれてしまう。
  こうした対極的な2人の主人公の人生の交錯をつうじて、暴力と平和(平穏)が絡み合う世界の姿を描き出す傑作。

あらすじ

  IRA武装組織に属するマーティン・ファロンは、誤爆でスクールバスの子どもたちを死なせてしまった。そのために虚無的になり闘争の大義を信じられなくなって武装闘争から離脱した。だが、組織は彼の離脱を許さなかった。かつての仲間に命を狙われる羽目に陥った。
  しかも、ギャングたちの抗争にも巻き込まれていく。ギャング団に雇われて抗争相手を暗殺したのが始まりだった。

  マーティンはあるできごとをきっかけにして、ダコスタ神父やアンナと親密になっていく。だが、クラスコ殺害事件を追う刑事たちが彼らにつきまとうことになった。その様子を知ったギャング団のボス、ミーアンは、保身のため、彼らを罠に陥れて抹殺する謀略を計画した。
  マーティンは、ダコスタとアンナを守るために、捨て身になって反撃を開始する。

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