インサイドマン 目次
奇妙な銀行強盗
見どころ
あらすじ
いく人ものスティーヴ
ニュウヨーク市警察局
銀行会長アーサー・ケイス
闇の過去
警察と強盗団との駆け引き
強盗団の奇妙な行動
やり手弁護士の介入
フレイジャーの挑戦
大混乱に消えた強盗団
捜査の幕引きと疑念
ユダヤ人狩りとスイス銀行
なぜ、資料を秘匿保管し続けたのか
ユダヤ人団体の返還要求
ロスチャイルドの転身
強盗団は誰のために動いたのか
おススメのサイト
異端の挑戦
炎のランナー
諜報機関の物語
ボーン・アイデンティティ
コンドル

フレイジャーの挑戦

  強盗団の不可思議な動きに不審を感じたフレイジャーは、銀行の内部に自ら入り込んで状況を探るきわどい作戦を立てた。
  航空機の準備ができたが、強盗団の要求を受け入れる前提条件として、構内に拉致されている人質が無事かどうかを確認させてほしい。フレイジャーはそう要求した。ボスはすんなり受け入れた。
  フレイジャーは身体検査(武器携帯がないことを確認)されたのちに、ボスによって行内に案内された。ボスは、地下の何部屋かに分けて閉じ込めてある人質の様子をフレイジャーに見せて回った。人質たちは全員がダークマリンのジャーンプスーツを着せられ、フードをかぶり、マスクとサングラスをさせられていた。したがって、人質たちは互いに身体の大きさや体型、性別などについてはどうにか識別できるが、互いに顔がわからないという状態だった。


  人質の様子を確認したフレイジャーは出口に向かった。ところが、階段でフレイジャーはボスに襲いかかり、銃を奪おうとした。ボスは反撃してフレイジャーを撃退したが、銃を発射したり暴行を加えようとはしなかった。
  挑発して怒らせようとしたが、ボスは完全に冷静に対応した。そして、暴行や殺戮は全面的に抑制しているように見えた。
  「彼らは人質に危害を加える意図はない。持久戦に持ち込んで交渉していけば、事件を解決できるのではないか」フレイジャーはそう考えた。

  ところが、彼の見込みは裏切られた。
  ボスが電話してきて、「2階の部屋に注目しろ」と告げた。警察側は2階の窓を眺めた。  すると、そこにボスが人質の1人を連れてきた。部屋の中ほどに人質を立たせると、いきなりボスは銃弾を浴びせた。倒れていく人質の胸や腹から血が飛び散った。
  「いいか、こちらは必要なら殺人を厭わないんだ。フレイジャー、これが先ほどの挑戦に対するわれわれの答えだ。早くジェット機とバスを用意しろ!」受話器からボスの叫びがこだました。
  フレイジャーの作戦は人質の殺害という結果を招いてしまった。市警の課長は、フレイジャーをこの銀行強盗事件の指揮官役から外して、ダリウスに今後の指揮を委ねた。

前のページへ || 次のページへ |

>

総合サイトマップ

ジャンル
映像表現の方法
異端の挑戦
現代アメリカ社会
現代ヨーロッパ社会
ヨーロッパの歴史
アメリカの歴史
戦争史・軍事史
アジア/アフリカ
現代日本社会
日本の歴史と社会
ラテンアメリカ
地球環境と人類文明
芸術と社会
生物史・生命
人生についての省察
世界経済
SF・近未来世界