インサイドマン 目次
奇妙な銀行強盗
見どころ
あらすじ
いく人ものスティーヴ
ニュウヨーク市警察局
銀行会長アーサー・ケイス
闇の過去
警察と強盗団との駆け引き
強盗団の奇妙な行動
やり手弁護士の介入
フレイジャーの挑戦
大混乱に消えた強盗団
捜査の幕引きと疑念
ユダヤ人狩りとスイス銀行
なぜ、資料を秘匿保管し続けたのか
ユダヤ人団体の返還要求
ロスチャイルドの転身
強盗団は誰のために動いたのか
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諜報機関の物語
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コンドル

■強盗団は誰のために動いたのか■

  話題が取りとめもなく広がってしまった。戻そう。
  では、マンハッタン信託銀行襲撃を計画指揮したダルトン・ラッセルは、誰のために動いたのか。

  映画の物語や私の勝手な推理などをからすると、以下の筋立てが考えられる。

@自分自身のため
  アーサーの泣き所を握って、信託銀行グループへの影響力を手に入れるため。あるいは大金をゆすり取るため。

Aホロコウストに遭ったユダヤ人たちの利益を代弁して動いた
  このあとアーサーの銀行コンツェルンから引き出すはずの利益を、かつてナチスのユダヤ人狩りの被害にあった家系の子孫たちに分配するために、今回の事件を画策した。
  ひょっとしたら、その子孫にはダルトン自らも含まれるかもしれない。


Bスイス銀行連盟のため
  ホロコウストに遭ったユダヤ人の口座の秘密を握るアーサーに脅される可能性のあるスイス銀行からの依頼を受けて、秘匿された資料を奪った。

C第3のフィクサーの企図にもとづいて
  そのフィクサーは、アーサーのコンツェルンへの圧力・影響力を手に入れたいと思っている…。あるいは、その人物は、アーサーからの依頼すら請け負って、秘密書類に関する情報を聞き出し、しかも、アーサーを裏切って(手玉にとって)いるのかもしれない。
  あるいはこのフィクサーは、ロスチャイルドなどの世界金融資本の要望、つまり、一応決着して問題に蓋をした「スイス銀行とユダヤ人との紛争」の新たな火種――アーサーの資料――を奪い去るという仕事を仲介したのかもしれない。

  というわけで、これまた筋立ての可能性が取りとめもなく広がってしまった。
  そのくらいに世界金融の奥にある闇は底が知れない。
  というような絡みもあって、この映画の制作陣は、なぜ、どんな意図があって、物語をこのように中途半端な形で終わらせたのだろうか。私は知りたくてたまらない。

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