刑事フォイル第4話 目次
第3話 レーダー基地
バトゥル・オヴ・ブリテン
運送業者の殺害
美術品の地方避難
アンドリュウの任務
プロッターは全員女性
ステュアート神父
プロッターの自殺
ペンダントの持ち主
グレイム大佐の死
レイダー基地のスキャンダル
美術品窃盗事件
戦時体制と権力者の驕慢
 
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グレイム大佐の死

  フォイルはスパイ容疑で逮捕されたアンドリュウに面会に行って、息子が何らかの策謀によって冤罪に陥れられたものと判断した。そして、策謀の理由が、どうやらレイダー基地にかかわるものらしいことを嗅ぎつけた。
  そのレイダー基地の司令官、アリステア・グレイム大佐は妻のいる自宅から離れたヘイスティングズに部屋を借りて一人住まいをしていた。基地に近い場所に住むという理由で、口うるさく、話も性格も合わない妻から逃れるためだ。彼は自分の願望を押し通す性格らしい。
  大佐は酒好きで、ヘイスティングズのパブにしょっちゅう一杯ひっかけに寄っていた。

  そんなグレイムをフォイルは調べていた。その日も、サマンサが運転するクルマで大佐の後を追いかけていた。そして、グレイムはパブに入った。
  それを見たサマンサは、自分もパブに入ってグレイムに話しかけて情報を引き出すと言い張って、クルマを降りた。
  サマンサはパブに入ってグレイムに話しかけて酒を奢ってもらい、さらに聞き出そうとしたが、尾行と捜査という狙いがばれていて、適当にあしらわれて追い返されてしまった。
  フォイルはそんなグレイムの態度に腹が立ったが、一方で、グレイムが女あしらいに巧みで用心深い人物であることを見て取った。用心深いのは、探られては困るような秘密を抱えているのかもしれない、と。


  ところが、グレイム大佐はまもなく刺殺されてしまった。
  ある夜、酔って帰宅したグレイムに訪問者があった。グレイムが玄関のドアを開けた途端、胸にナイフを突き立てられて絶命したのだ。
  グレイム殺害を知らされたサマンサは、グレイムにコケにされたため、「あんなずるがしこいヤツには敵が多いだろうし、恨んでいる女性も多いに違いない」と事件の品質に迫る感想を漏らした。

  ヘイスティングズ署の刑事部門がこの殺人事件の捜査を始めようとしたところ、軍情報部(公安部門)の捜査官たちがやって来て、この事件が軍情報部の管轄となったことを告げ、フォイルたちの捜査を禁じた。
  しかし、軍情報部は殺人事件を封じ込めてしまい、捜査を進めなかった。つまり、事件に蓋をしたのだ。
  海軍の高官を殺されても、捜査もせずに隠蔽しようとした秘密とはいったい何なのだろうか。

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