3つの物語「ユニバーサルソルジャー」「ソルジャー」「サイバーソルジャー」
だが、昨日はソロをめぐるあれこれで、ゲリラが村人に強要した――アメリカ軍に攻撃されて被害を受けた――滑走路の修理を進めることができなかった。
そこで、この日、ゲリラの巡邏隊が村にやって来て、村人たちに滑走路の修理が進んでいないことを責め立て、村人を拉致殺害しようとした。そこにソロが現れて、巡邏隊をあっさり撃退してしまった。
しかし、追い払われたゲリラたちは、ずっと大きな兵力で報復に来るだろう。村人たちは恐れ、ゲリラと戦うかそれと村を捨てて逃げるかを話し合った。結局、ソロの指導と協力を得て戦うことに決まった。
ソロの指揮のもとで村人全員が、防御用の罠や待ち伏せの仕かけを準備した。
この準備活動のなかで、ソロは村人たちと親しくなり交流しながら、人間の行動様式や感情表現を学んでいった。
人間は愉快なときに声を上げて笑うこと。葉巻を吸う仕草。遊びや戦いの駆け引きとして、相手を欺く仕草(フェイント)をすることがあること。
やがてゲリラの部隊が攻めてきた。
が、罠や奇襲の仕かけが功を奏して、ゲリラを散々に蹴散らすことができた。
ところが、このときの銃撃や火薬の爆発による熱エネルギーが、アメリカ軍の軍事偵察衛星によって感知され、その情報がくだんの海洋調査船に送られた。この船のアメリカ軍は、逃亡したソロがこの戦闘に関与しているのではないかと推測し、インディオの村に探索部隊を派遣した。
探索部隊を率いていたのはマッデン大佐で、ソロを捕えるための罠を幾重にも張りめぐらそうとしていた。
まず、ソロの開発者のステュワート博士を呼び出して重傷を負わせて、ソロをおびき出す「餌」にした。身動きが取れない博士をテントに置き去りにして、その周囲に迎撃包囲網を敷き、ソロが博士を救出に来るのを待ち構えた。
だが、ソロは大佐たちの動きを読んでいて、難なく博士を救出した。けれども、博士のダメイジは酷くて、ソロに修復した主電源ユニットを手渡すと、息絶えてしまった。
すると、マッデン大佐はゲリラの首領とかりそめの「同盟」を結び、ゲリラに入れ知恵して、村人を人質に取ってソロを待ち構える作戦を取らせた。ゲリラたちは、村人全員を教会=集会所に閉じ込めて、救出に来るソロもろとも皆殺しにする策謀をこらした。
だが、マッデン大佐は、さらにゲリラもろとも爆薬と砲撃でソロ(そして村人)を木っ端微塵にする罠を仕かけていた。大佐は、もともと敵であるゲリラを、このさいソロとともに葬り去ろうとしていたのだ。
ところが、村の教会の祭壇の下には村の外部に通じる抜け穴があった。ソロはあの少年と協力して村人を、そこから脱出させ。また、ゲリラ兵を次々に倒していった。なにしろ主電源ユニットをセットして、ソロはフルパウワーで戦う能力を回復していたのだ。
ゲリラを一掃すると、ソロは探索部隊も殲滅し、ついにマッデン大佐の背骨をへし折って戦闘不能にした。