サイバーソルジャー 目次
サイバー兵士の心
原題について
見どころ
サイバーソルジャーとは何か
ユニヴァーサルソルジャー
ヴェトナム戦争
1990年代後半 アメリカ
サイボーグ部隊
秘密の綻び
ユニソルの暴走
故郷の家での戦い
ソルジャー
人格なき人間兵器
兵士のスクラップ&ビルド
アルカディア234の住人
意思疎通能力の欠如
トッドの孤独
新型ソルジャー部隊の侵略
サイバーソルジャー ソロ
ユカタン半島のジャングルで
ソロの逃亡
インディオの村で
ゲリラ部隊との闘い
軍とゲリラとの結託
サイバーソルジャー2号
森に消えたソロ
サイバーソルジャーの「心」
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評  決

ユニソルの暴走

  ユニソルの指揮官は、一般市民を殺傷したことでスコットを非難したが、スコットから見ればそれもまた妨害・裏切り行為だということで、殺されてしまった。スコットは、トレイラーを乗っ取って、デヴローを追いかけ始めた。
  デヴローとヴェロニカは、町外れのモーテルに逃げ込んだ。ところが、そこでデヴローは損傷と疲労による発熱がひどくなった。そのため、モーテル備え付けの氷を部屋に運び込んで前進を冷却した。
  そこに、トレイラーを奪ったスコットが追いついてきた。彼は、ほかのユニソルのメンバーを指揮して、デヴローとヴェロニカの抹殺作戦を開始した。ユニソルたちは破壊力抜群の重機関銃を撃ちまくって、モーテルを破壊していった。市街戦さながらの激しい攻撃だった。
  デヴローとヴェロニカは、混乱のなかでモーテルの泊り客(カップル)から乗用車の鍵を借りて、逃げ出した。

  2人が逃げ込んだのはガソリンスタンドだった。デヴローがここで、待ち伏せ奇襲反撃を企図したのだ。デヴローはガソリンスタンドの建物のなかに隠れているような痕跡を意図的に残していた。
  やがて、スコットが運転するトレイラーが到着して、ユニソルたちがデヴローたちを探索し始めた。彼らは建物のなかに突入して攻撃しようとした。その途端に、デヴローが仕かけた罠にはまり、彼らは火だるまになり、さらにスタンドの地下のオイルタンクが爆発炎上した。
  熱に弱いユニソルたちは焼け焦げて、再生不能になってしまった。

  デヴローは生前の記憶を取り戻して、父母がいるルイジアナの農村に帰ろうと決心した。モーテルで手に入れたコンヴァーティブルを運転して、生まれ故郷に向かった。ヴェロニカも同行した。
  ところが、アリゾナの高原地帯まで来ると、スコットのトレイラーが追いついてきた。高地の砂漠で巨大なトレイラーと小さな乗用車とのカーチェイスが展開された。デヴローはトレイラーに乗り移ってスコットと格闘し、トレイラーを崖の下に落下させて炎上させた。
  デヴローとヴェロニカはルイジアナへの道を急いだ。

故郷の家での戦い

  2人は宵になってから父母の家に到着した。両親は、二十数年前のままの息子が生きて帰ってきたので、驚愕した。それでも、息子の「生還」を喜んで心ばかりの晩餐を用意した。デヴローとヴェロニカは、デヴローの「再生」「生還」のいきさつを両親に説明したが、父母は理解しかねた様子だった。
 夕食後、ヴェロニカは、集めたこの事件の(とくにユニソルをめぐる軍の暴走についての)証拠を持ってテレヴィ局に戻るといって、家の外に出た。

 ところが、戸外にはスコットが待ち構えていた。軍に保管されていたデヴローの個人記録を手に入れていたので、生まれ故郷に戻ったと判断して、ここに追いついてきたのだ。ヴェロニカの悲鳴を聞いて、デヴローは戸外に出て、スコットと戦うことになった。
 デヴローは消耗していたので、はじめのうちは一方的にやり込められていた。だが、スコットが戦闘服のポケットに入れていた、消耗回復のための「血清薬剤」を手に入れて身体に注入したところ、身体機能と戦闘能力を回復した。
 ついにスコットをやっつけて、サトウキビ裁断機の餌食にした。スコットの身体は無数の肉片に粉砕されてしまった。

 これで、一連の事件は解決した。ヴェロニカのリポートで、軍が秘密裏に開発したユニソルの実態が暴露されることになった。ただ1人生き残ったデヴローと、軍の研究所に残されていた残りのユニソルは、社会の監視を受けながら連邦政府のシヴィリアンコントロールのもとに置かれることになった。

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