刑事フォイル第9話 目次
第9話 丘の家
足の引っ張り合い
フォイルの転職活動
空き家での爆死事件
ウィリアムの恋人
ウィリアムの両親
「丘の家」
「丘の家」の教官たち
偽装の綻び
悪あがきの帰結
追い詰められたSOE
付録 戦況の構造転換
Uボートの通商破壊の実相
 
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ウィリアムの恋人

  翌日、ヘイスティングズ警察署にマリオン・グリーンウッドと名乗る若い女性が出頭した。爆死した若者に関する情報提供を呼びかけた新聞記事を読んだのだという。
  マリオンはフォイルに面会すると、爆死した若者がウィリアム・メッシンジャーなのかと問いかけた。これに対して、証拠が乏しくて死者の身元はまだ確定していないと返答した。
  「手がかりは懐中金時計だけなのです」と告げ、ミルナーに時計を見せるように命じた。 マリオンはすぐにウィリアムの持ち持ち物だと言い切り、時計は誕生日のプレゼントとして送られたものだと彼から聞いたと語った。


  フォイルが青年が手榴弾で自殺したように見えたこと、しかも住居にマリオンあての遺書が残されていたことを告げた。
  彼女は今では閉店した古書店に勤務していて、そこでウィリアムと出会い付き合うようになったという。 だが、ウィリアムはかなり名門の家柄らしく、マリオンとの交際を両親に知られないようにしていたという。
  デートの場所は古書店のなかだった。
  だが、彼女にとっては遊び半分の付き合いで、結婚を申し込まれたが断ったのだという。 そして、ウィリアムが自殺するほどに思いつめていたことには気がつかなかったという。だから、ウィリアムの自殺を知って途方に暮れているようだ。

  ともあれ、こうして、申し込みを断った恋人まで現れて、ウィリアム・メッシンジャーの爆死が自殺だったことを傍証するかのような状況証拠が都合よく集まってきた。だが、フォイルもミルナーも都合がよすぎると疑念を抱いた。

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