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今回はテレヴィドラマの物語を取り上げます。映像物語は、すべからく「映画」としてあつかうことにしています。
ドラマの題名は、「のだめカンタービレ: Nodame Cantabile 」。
カンタービレはイタリア語の音楽の用語で「(情感を込めて)歌うように演奏すべし」という指示だといいます。
すると題名の意味は、「のだめよ、歌うように演奏しなさい」というほどの意味になるのでしょうか? のだめはピアニストの卵ですから。
ところが、このドラマでは主人公の千秋真一が大事な場面で「カプリチオーソ カンタービレ」とつぶやきます。カプリチオーソとは「気まぐれに」「気ままな」という意味です。
そうなると、カンタービレにはカプリチオーソの意味がともない、のだめは「気ままに歌うように」演奏する性格の人物だということになるのかも。
それから、「のだめ」はこのドラマの主人公の1人、野田恵の愛称というだけの意味なのでしょうか?
それとも、ほかに暗喩ないし隠喩があるのでしょうか。
まあ、あまり深く考えないことにします。とにかく面白いのです。
さてここでは主に、フジテレビ放映のドラマのDVD編集ヴァージョンだけを観てのコメントということになります。いずれ、原作との関係についてもコメントすることになるでしょう。⇒鼎談《のだめカンタービレ》が描くもの
この映像物語を観ながら、私はいろいろなことを感じ、考えることができました。
そこで、ここでは、私自身で勝手に問題の提起や分析視角の提示をしながら、勝手に想像して答えていくことにします。
勝手に面白がるわけで、いわば独り言になります。もっとも、それはいつものことなのですが。
今回私は、何よりも喜劇物語の面白さを探っていこうと思います。
もちろんストーリー展開の妙とか人物設定のあり方とか、状況設定の方法を考えます。ですが、喜劇としての面白さ、さらに面白さの奥に、この物語が訴えようとしている音楽の楽しさや深さ、芸術が人間や社会にとって持つ意味などを考えてみようと思うのです。
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