この旅のあと。
ギュイとマティルドは親密になりました。
サイードとカミユも恋人どうしになったようです。
ピエールは、酒浸りを妻に健康を取り戻すために、山歩きや巡礼の旅に連れ出すようになりましした。2人で並んで歩きながら、笑顔を交わすようになりました。
ピエールはワーカホリックから離脱できて、時間をゆったり取って家族を大事にするようになりました。
クロードは、受け取った遺産からかなりの額を娘に手渡しにいきました。アルコホリックから立ち直って、「信頼できるお父さん」役もまんざらでもなさそうです。
クララは、家族と相談してラムジを(たぶん養子として)家族に迎えることになったようです。クララの家族がラムジの部屋を用意して、歓迎パーティを開いてラムジを受け入れることにしたようです。
ラムジがやってくる日、クララの家の庭や玄関は歓迎のための飾りであふれていました。
オチはエルザの体験です。
あのピレネーの峠道でリタイアした若者に会ったのです。とはいえ、決してロマンティックな雰囲気ではありません。
彼はテレコミュニケーション業界のセレブだと言っていましたが、じつは郵便局員でした。パリの郵便局を訪れたエルザは、その男に会いました。彼は窓口で働いていました。
もともと幻滅男だったのですが、エルザはいやになって(自分の方が恥ずかしくなってか)郵便局を飛び出していってしまいました。
「めでたし、めでたし」の終幕に痛烈な皮肉なオチをもってくるところが、フランス映画らしいといえばらしいかな。
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