サンジャックへの道 目次
原題について
見どころ
予備知識として
聖ヤ―コブ伝説
奇蹟の伝説と巡礼風習
あらすじ
不仲の3人兄妹弟
出発地のルピュイ
道連れの面々
何も持たないクロード
現代フランス人の旅
「やれやれ」な旅立ち
余計な重荷は捨てるしかない
「余計なもの」を捨てる旅
人生は重荷を背負った上り坂
クロード
ラムジ
カミユ
マティルド
ギュイ
人生の出会いと交錯
「原則」とリアリズム
道連れ、そして仲間意識
ラムジの境遇
課題を見つけたクララ
ラムジの学習
「薬漬けの日々」からの脱出
聖職者たち
聖職者も人間・・・
誠実な神父もいる
強欲で罰当たりな司祭
聖地まで歩き続けるぞ!
虚栄で流行を追う者
寄せ集め国家の不協和音
仲間は兄弟、助け合うもの!
聖地巡礼で得たもの
クロードの酒気を抜け
巡礼旅の終わりに
エピローグ
映画へのオマージュ

■■エピローグ■■

  この旅のあと。
  ギュイとマティルドは親密になりました。
  サイードとカミユも恋人どうしになったようです。
  ピエールは、酒浸りを妻に健康を取り戻すために、山歩きや巡礼の旅に連れ出すようになりましした。2人で並んで歩きながら、笑顔を交わすようになりました。
  ピエールはワーカホリックから離脱できて、時間をゆったり取って家族を大事にするようになりました。

  クロードは、受け取った遺産からかなりの額を娘に手渡しにいきました。アルコホリックから立ち直って、「信頼できるお父さん」役もまんざらでもなさそうです。

  クララは、家族と相談してラムジを(たぶん養子として)家族に迎えることになったようです。クララの家族がラムジの部屋を用意して、歓迎パーティを開いてラムジを受け入れることにしたようです。
  ラムジがやってくる日、クララの家の庭や玄関は歓迎のための飾りであふれていました。


  オチはエルザの体験です。
  あのピレネーの峠道でリタイアした若者に会ったのです。とはいえ、決してロマンティックな雰囲気ではありません。
  彼はテレコミュニケーション業界のセレブだと言っていましたが、じつは郵便局員でした。パリの郵便局を訪れたエルザは、その男に会いました。彼は窓口で働いていました。
  もともと幻滅男だったのですが、エルザはいやになって(自分の方が恥ずかしくなってか)郵便局を飛び出していってしまいました。

  「めでたし、めでたし」の終幕に痛烈な皮肉なオチをもってくるところが、フランス映画らしいといえばらしいかな。

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